この研究班は、AYA世代の多種多様な身体・心理社会的な苦痛に対する支援に必要な患者報告アウトカム(Patient-Reported Outcome:PRO)を利用した苦痛モニタリングのツールを開発し、AYA世代のがん患者さんを診療する施設で活用できるようにすることを目指しています。
開発されたツールを利用して、AYA世代のがん患者さんが経験する様々な苦痛を医療者・患者・家族が評価できるようになると、医療機関内の多職種支援が進むだけではなく、専門的支援を施設間で分担し、AYA世代がん患者の臨床試験参加の橋渡しが円滑に進むようにならないか、と私達は本研究開発を通じて考えています。
この研究は国立研究開発法人日本医療研究開発機構 (AMED)革新的がん医療実用化研究事業「【領域5 ・6】小児がん・AYA世代のがん及び希少がんを対象とした前向き支持療法・緩和ケアの研究開発」による研究です。
研究代表者:石木 寛人(国立研究開発法人 国立がん研究センター緩和医療科 医長)