AYA世代とは

本研究の背景ー

 

AYA世代は、就学、就労、結婚、出産等のライフイベントを経験する年代です。そのため患者のライフステージに応じた個別性の高いがん対策を講じる必要がありますが、このようながん対策は標準化が難しく、かつ多くの施設で症例数が少ないため、対策の経験値が蓄積しづらいのが現状です。

 

日本では、年間約100万人が、がんに罹患しています。このうち、15-39歳の思春期 ・若年世代であるAYA世代の罹患数は年間3万人であり、70歳代の年間35万人と比べると、とても少ないことがわかります。(2018年厚労省全国がん登録)

 

国際的には、治療効果を患者の視点から評価することが重要視されています。これまで、健康関連QOL(HRQOL)尺度は、小児用と成人用の開発しかされておらず、移行期にあるAYA世代にとって適切なものはありませんでした。ヨーロッパがん治療研究機構(EORTC)のQOL グループがAYA世代を対象としたHRQOL尺度を開発しており、日本語版の開発を本研究で目指しています。

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